講義に関するアンケートについて (応用数理 A: 2011 年度)


目次

応用数理 A のページに戻る

はじめに

ここ数年新潟大学工学部では、学期末の最後の講義の時間に 講義に関するアンケートを行なっていて授業改善に役立てているようですが、 それに習って、今回第 7 回目の講義時間に 「講義に対する意見、質問、不満等」を自由に書いてもらいました。

ただし、授業改善のためのものとしたかったので、 学籍番号と氏名を併記してもらい (出席と数えたり、 点数に影響を与えることはしません)、 さらに「無責任な意見は書かないこと」と注意をした上で 書いてもらいました。 備忘録も兼ねて、それを以下にまとめておきます。
(06/06 2011)

目次に戻る

私的に行ったアンケート


概要

回答は、小さい紙を講義の最初に配って、 それに「講義に対する意見、質問、不満等」を自由に書いてもらって 講義の最後に提出してもらいました。 回答総数は 45 枚 、その内訳は、

となりました。重複も数えれば、

のようになりますので、 今年は例年に比べて不満や要望を上げている学生がかなり多く (昨年はそれぞれ 70.2%, 36.2%)、 今までとはだいぶ傾向が変わっていることになります。

しかし、不満や要望の主な内容は例年とほぼ同じで、 試験や成績に関することが最も多かったです。 そういうところからすると、 学生の気質や考え方の変化などが影響している可能性もあります。

また、今年の傾向として、 説明や板書の仕方に関する意見もかなり出てきているのですが、 それはもしかして、他の教員が授業改善に向けてだいぶ工夫を重ねてきている、 ということを意味しているのかもしれません。

また、ほぼ昨年と同じペースで講義しているのですが、 今年は「早い」という意見も多かったです。 これも他の科目の講義の仕方が影響しているのかもしれません。 残念ですが、到達目標を少し前に下げて、 ペースをもう少し落とす必要があるのかもしれません。

ちなみに、現在の私の講義は、 これまでのアンケートの意見を取り入れて、 どちらかと言えば「高校に近い」講義方法を採用しています。 実際今回のアンケートの肯定的な意見にも現れています。 現在の講義が「高校に近い」というのは、 以前の講義は以下のような形式でした。

大学ではむしろこのような講義が一般的であり、それには それなりの理由もあります。 今でも、現在の私の講義の形式よりも以前の形の方が 大学の講義としてはふさわしいと思っています。 そろそろ高校までのような受身の学習法から脱却し、 自分で考え、自分で問題を解き、自分で理解する、 という能動的な学習法に変え、 講義やノートはむしろ自分の勉強を補佐するもの、 という大学の一般的な学習スタイルを身につけてもらいたいと思っています。
(06/06 2011)

目次に戻る

書かれていたこと

書かれていたことに対する私からの回答を上げておきますが、 肯定的な意見は以前とほぼ同じなので、回答はここには書きません。 以前のアンケートに対する回答のページ (answer1.html) を参照してください。 不満等に関する回答も、以前と同じものになる場合はそちらを引用します (カッコ内は人数)。


(06/06 2011)

目次に戻る

回答


進度が早い

今年は、例年になく早いと書いた人が多かった (5 人) ように思います。 丁度いいと書いた人もいましたが、早いという意見が多かったので、 残念ですが、少しペースを落として、到達目標をやや手前にすることにしましょうか。

なお、現在の講義のペースは、昨年の講義とほぼ同じですから、 これは今のペースに不満を感じる学生が、昨年よりも多いことを意味しています。 これも残念なことです。 また、現在の講義のペースは、「高校より」に変えたもので、 本来の 大学の講義 はちゃんと理由があってそうなっています。 大学の講義からすれば、これでもかなり遲いペースです。 講義中にすべてを理解したい、ということだとすると、 それは大学の講義の正しい受講態度ではない、ということはご存知でしょうか。
(06/06 2011)

目次に戻る

重要なところは色分けを

「重要」というのは誰に取ってか、どういう状況に関してか、 で変わる相対的なものです。 皆さんが学んでいる学問は、テストのための勉強ではありません。 他の講義のため、研究室の研究のため、あるいは社会に出て使うためのものです。 私のチョークの色は「重要性」を目処にはしておらず、 見分けやすさを考えています。

そもそも、最初から重要性が決まっているのであれば、 それだけを説明しているでしょう。
(06/06 2011)

目次に戻る

最近難しい

最近ようやくベクトル解析の入口に入ったところです。 ここで「難しい」ということは、次の 2 つが考えられます。

これからますます難しくなります。前者の理由の場合は、 それを身につけてから再受講するのが良さそうな気がしますし、 後者が理由の場合は、それを見直してみることでしょうか。 大学の講義は、 宿題をせず、授業以外に勉強せずに理解できるようにはなっていません。
(06/06 2011)

目次に戻る

一方的に授業している

適宜当てながら、と書いてありましたが、 そういう授業をしている人もいるかもしれませんが、 私はあまりそうは考えていません。一応理由があります。

大学の講義 は、 講義以外に勉強し、復習することで理解する形を取っていて、 少なくともすべての学生が授業中に理解できるようには講義していません。 理解などついていかなくても進むのが大学の講義ですから、 当てながら進めるような形式は本来は合わないと思います。

そもそも理解がついていっていない場合、 学生はノートを取るだけになっているでしょうから、 そんなときに当てられたらむしろ迷惑なんではないでしょうか。
(06/06 2011)

目次に戻る

話が早いときがある

ペースもやや落とす予定なので、自然に遲くなるでしょう。
(06/06 2011)

目次に戻る

図を大きく

ある程度は気をつけたいと思いますが、 見にくければそのときに言ってください。
(06/06 2011)

目次に戻る
応用数理 A のページに戻る
作成日: 06/27 2011
竹野茂治@新潟工科大学 (shige@iee.niit.ac.jp)