講義に関するアンケートについて (2004 年度)


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はじめに

ここ数年新潟大学工学部では、学期末の最後の講義の時間に 講義に関するアンケートを行なっていて授業改善に役立てているようですが、 それに習って、今回第 7 回目の講義時間に 「講義に対する意見、質問、不満等」を自由に書いてもらいました。

ただし、授業改善のためのものとしたかったので、 学籍番号と氏名を併記してもらい (出席と数えることはしません)、 さらに「無責任な意見は書かないこと」と注意をした上で 書いてもらいました。 備忘録も兼ねて、それを以下にまとめておきます。
(06/08 2004)

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私的に行ったアンケート


概要

回答は、小さい紙を講義の最後に配って、 それに「講義に対する意見、質問、不満等」を自由に書いてもらって 提出してもらいました。 回答総数は 38 枚、うち

となりました。ただ、不満等を上げているものも 「講義は分かりやすいが」「特にはないが」といった書き方のものがあり (9 名)、 講義の進度、分かりやすさ等に関する不満はあまりないようでした。 例年のことですが、それにはいくつかの理由があります。 よって、講義の後半では意見が変わる可能性はありますし、 あるいは履修登録者全体に対象を広げると意見も変わるでしょう。 ただし「授業改善」ということに関しては 講義に出て来ている学生の意見を考えれば良いだろうと考えています。

最近の学生の意見を取り入れた講義方法、というのは、 実は以前は現在とはかなり違う講義方法を行なっていました。 それは

のような形式で、そのような講義が大学では一般的であり (それなりの理由もあります)、 むしろ学生はその形式に慣れるべきである、という立場を取っていました。 今でも、現在の私の講義の形式よりも以前の形の方が 大学の講義としてはふさわしいと思っています。

しかし、アンケートを取ってみると毎回大多数の学生に同じことを指摘され、 最初はそれは単に 高校までの受身の勉強方法が抜けていないんだろうと考えていたのですが、 あまりにその意見が多いので、

と考え、進度や例題等に関してはある程度の譲歩を行なっているわけです。

しかし、講義内容は本来教員にやらされて理解するのではなく、 自分で考え、自分で問題を解き、自分で理解するものだと思います。 そろそろ高校までのような受身の学習法から脱却し 能動的な学習法に変え、講義やノートはむしろ自分の勉強を補佐するもの、 位に考えてもらいたいと思っています。

また、昨年よりも不満等の割合が増えていますが、 それらは「出席点を」「レポートを」「中間テストを」「もっと問題を」 といったものが多かったようです (12 名)。 これらについては後で個々に理由をあげますが、 改変をおこなうつもりはありません。 むしろ、こういった意見が年々増えて来ていることに憂慮しています。 これらはいずれも

ということを意味しているように思います。 そしてそういう意見が増えて来ている、ということは、 のようなことになって来ているのではないかと思います。 私は授業改善については「単位を取りやすくすること」よりも 「学生に理解してもらうこと」 「理解するにはどうしたらいいかを分かってもらうこと」 の方が大切だと思っています。 そして最終的には「自分一人で勉強できる」ようにしたいと思っていますが、 これらはいずれも「出席」「中間テスト」「レポート」などとは 関係が少ないでしょう。 やらされて勉強するのではなく、 自分にあった勉強法を自分で見つけてください。 「宿題や例題」も足りないと思う人は、自分でどこかから見つけて (あるいはとばした問題などを)、自分で解いてみればいいでしょう。

また、そろそろテストや単位のための勉強、という考え方は捨てて、 自分の実力をつけるための勉強なんだということも 認識してもらいたいと思います。
(06/08 2004)

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書かれていたこと

書かれていたことに対する私からの回答を上げておきますが、 肯定的な意見は昨年や一昨年とほぼ同じなので、回答はここには書きません。 以前のアンケートに対する回答のページ (answer1.html) を参照してください。 不満等に関する回答も、以前と同じものになる場合はそちらを引用します (カッコ内は人数)。


(06/08 2004)

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回答


レポートを課して欲しい

レポートを課す予定はありません。それは、 レポートを課しても同じようなレポートが出て来ることが予想されるからです。

日本では「独創性」よりも「協調性」が優先されるためか、 大学のレポートでも、独創的なもの、というよりも 模範解答的なものを引き写したもの、というものが求められる、 あるいはそういうものが評価される傾向にあるように思います。 しかも、人のレポートを写したものでさえ、 さほど問題視されないことが多いようですが、 アメリカの大学では人のレポートを写せば その時点でそれらの学生は退学となります。 しかし、日本ではそういう対処を取ることは非常に難しいです。

つまり、日本の大学でレポートを課しても、 それを正当に評価することは難しいという事情があります。 それは、ちゃんと真面目にレポートを書いた人に取っては損にもなりますし、 それは避けるべきだと思います。

そもそも、何故レポートを課して欲しいか、という理由が 「期末試験だけで成績判定されるのがいや」のようですが、 成績は、みなさんが身につけた実力を判定することですから、 テストだけで判定しても何ら問題はないと考えます。
(06/08 2004)

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中間テストをやって欲しい

私は非常勤で来ていて 大教室の確保や試験監督の確保が難しいので、 中間テストをやることは考えていません。
(06/08 2004)

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テストにどんな問題が出るか不安

テストに関しては、テストが近くなったらお話しますが、 とりあえずは宿題等をちゃんとこなすことでしょう。 なお、テストのためだけに勉強をする、 という考え方は改めるべきだと思います。
(06/08 2004)

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テストはいつ頃になるか

一番最後、通常のテスト期間中に行なわれます。
(06/08 2004)

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作成日: 06/27 2011
竹野茂治@新潟工科大学 (shige@iee.niit.ac.jp)