Step 1.
証明 3 の Step 1. と同じ議論により の場合は成り立つので、 の場合のみを考える。
Step 2.
の場合の (1)、すなわち、
(9)
と は ではなく平行でもないから、 を に平行な方向と に垂直な方向の 2 つのベクトルの和に分けて
(10)
(11)
(12)
(13)
さらに、(9) の と を交換すれば、
(14)
Step 3.
と が平行でない場合は、 , , が一次独立となるので、 任意の 3 次元のベクトルはこの 3 つのベクトルのスカラー倍の和で表現できる。 よって、
この証明 5 は、 4 節の幾何学的な証明 3 とは違って のようなものが出てこないので厳密な証明となっているが、 少し遠回りになっているので、証明 3 より (1) の意味は直観的にはわかりにくい。 しかし、成分計算による証明 1 よりはましで、 また軸をとりかえた成分による証明 2 には似たところはあるものの、 こちらの方が最後の形が見えやすいように思う。
竹野茂治@新潟工科大学