4.9 ラグランジュ座標系の理想気体の場合
次はラグランジュ座標の方程式 (2.19) の場合を考える。
ランキン-ユゴニオ条件はこの場合、
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(4.104) |
となる。
2-接触不連続の場合、
であるから、
(4.55) より
となる。これは、4.8 節の
オイラー座標系の場合に対応している。
(4.55) から を消去すると、
が得られるが、(4.57) の右辺は
4.8 節と同様に、
(4.57) の左辺も
4.8 節と同様にして
となるから、結局
となる。 だとすると、1,3-衝撃波では
であるから、
(4.55) より
となってしまって となるので
であることがわかる。
よって、
となる。よって、展開して整理すると、
となるので、
とすると、
となり、これらも 4.8 節の結果に対応する。
また、(4.56) より、
なので、
となる。よって、 は
と書けることになる。これを
とすると、
より、
,
となり、
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(4.107) |
によって、
() が 1-衝撃波曲線、
() が 3-衝撃波曲線
となることがわかる。
衝撃波速度 は、
となる。(4.53), (3.23) より、
となる。
また、
の 2 階微分は
となるが、
となるので、
となる。
よって、(4.58) にさらに
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(4.108) |
であれば、
となる。
この (4.58), (4.59) を満たす としては、
と取ればよい ()。
この場合も、
である必要があるので、 の方は
の方は
である必要がある。
竹野茂治@新潟工科大学
2018-08-01