まずは、方程式 (4.1) の
導関数の不連続性について考える。
が について連続で、
曲線 以外ではなめらか () で、
では , が不連続であるが、
への有限な極限値は存在する (第一種不連続) であるとする。
つまり、
まず、(4.10) を で微分すると、
例えば、膨張波解 (3.8) の端の特性曲線 , が、 この導関数の不連続線に相当する。
なお、[7] では、方程式を座標変換して考察しているが、
それはこの場合で言えば、この不連続線の近くで、
よって、(4.1) を で表せば、
次は、 自身の不連続性について考える。 そのために、2 節で微分方程式を導くために使われた , を考える。
2.4 節では、 この , に対する保存則 (2.9) を、それらが微分可能であるとして , で微分することで質量保存則方程式 (2.10) を導いたわけであるが、 今はその微分可能性を保証できない場合を考えるわけであるから、 むしろその前の、, に対する保存則 (2.9) から始めるべきである。
つまり一般には、(4.1) を考える代わりに、
その前の形の保存則として、
なめらか () な曲線 が の不連続線で、
はその左にあるとする。
この 以外では , は十分滑らかで
(4.13) を満たし、
では , は連続ではあるが、
その微分は不連続 (第一種不連続) であるとする:
(4.14) を について微分すると、
竹野茂治@新潟工科大学