5 不偏分散の自乗の展開
本節では (7) を示すために、
不偏分散の分散 (確率変数としての分散) を計算する。
(6) より、
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(9) |
であるが、この は (2) より、
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(10) |
となる。
この (10) の最後の式の中身を順に展開していくが、
そのために次のような記号を導入する。
を自然数として、
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(11) |
と定義する。ただし、和
は、
各 が 1 から まで動き、
かつ
はすべて互いに異なるものに対する
和であるとする。例えば、
などとなる。
命題 2
同士の積について次が成り立つ。
証明
(12) の左辺は、
であるが、 の部分を , ..., と、それ以外に分ければ、
これを使うと、まず
は、
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(13) |
となる。次に、
は、
となるので、
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(14) |
となる。最後に、
は、
となるので、
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(15) |
となる。
(13), (14), (15) より、
となる。
竹野茂治@新潟工科大学
2013年7月4日