3 不偏分散、標本分散の平均
本節では、不偏分散、標本分散の平均 (確率変数としての平均) を計算する。
そのために、平方和 の平均をまず求める。
(2) により、
となるが、
を
と展開すれば、 は互いに独立なので のとき
であり、
よって、今後
と書くことにすれば、
となる。ここで、 は 個から 個を取って並べる順列の数で、
である。一方、 の分散 は、
より、
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(5) |
となるので、結局、 の平均は、
であることがわかり、よって不偏分散、標本分散の平均は、
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(6) |
となる。
竹野茂治@新潟工科大学
2013年7月4日