2.1 方針
3 次元の極座標は、
を
のように , , で表現する方法である。
地球表面の座標で言えば、 は経度、 は緯度に対応する (例えば [1] 6.3 節参照。
ただし本稿は、この本の を としている)。
この と
の関係を変数変換と考え、
の関数 を
によって
の関数 と見たときに、
「 を の微分で表現するとどうなるか」
というのが元の問題である。
この場合、 が
の式で表されているので、
を で微分するのはやさしいが、
その逆は難しい。
よって、この問題は通常以下のような方針によって求められる。
- 極座標の微分 , , を 合成関数の微分を用いて , , で表す (2.2 節)。
- そこから逆に , , を , , で表す (2.3 節)。
- それを用いて を の微分で表現する (2.4, 2.5 節)。
竹野茂治@新潟工科大学
2009年2月2日