なお、(18) は実際には のついた 2 つの平方根があり、
よって
の (19) の累乗根の中の
も
のついた 2 種類のものがある (前節の
と
に対応する)。
さらに
は 3 乗根なので
倍と
倍の 3 種類、
よって
は合計 6 種類あることになるが、
根が有理式で表されることを確認するだけなら、
は平方根のうちの 1 つのみ考えればよく、
その 1 つに対してのみ
を考え、
3 乗根もそのうちの 1 つのみを考えればよい。
実際、 は
に対するものが
に対する有理式となれば、
に対する
は、(15) より
と
表されるから明らかにそれも有理式となるし、
倍の定数倍については当然考える必要はない。
しかし、根の有理式が実際にどのような式になるかについていえば、
に対する
と
に対する
(すなわち
と
) の両方を見る必要があり、本稿でもそれを確認する。
以下では、,
の有理式を求めるために、
,
を
それぞれ
の有理式の 2 乗、3 乗の形への変形を行っていく。
ただし、その係数には、前節でも述べたように
が含まれることに
注意する。なお、それは、[2] にも書かれている。
計算の方針としては、,
に (13) を代入して
の式にして、それに (6) を代入して
整理していけばよいのであるが、それだと変数が多くてかなり大変なので、
変数を一つ減らす作業を最初に紹介する。
今、
次方程式 (8) に対しても、
そして、 を
とし、
(6) の
に対して
を
まずは (23), (24), (25) の一般化である と
の
一般的な関係式を紹介する (しかし本稿ではほぼ使用しない)。
証明
(6) の和のうち, を含まないものを
,
を
含むものを
とする。
次に の場合であるが、この場合
で、
証明
さて ,
に戻る。これらを
,
に
置きかえて計算していく。
次は 。
(19), (21), (22), (32) より、
ちなみに、 を
にして
を計算すると係数が共役に
代わるので、それに対する
は
,
は、4 節の
,
に対応
するので、これは丁度カルダノの解 (17) 一致していることも
わかる。
竹野茂治@新潟工科大学