4 3 次方程式のカルダノの解法
まず 3 次方程式
(10)
を考える。そのカルダノの解法 (カルダノ=タルタリヤの解法とも呼ばれる) に
現れる根号を
の有理式として表すのが本稿の最初の目標である。
まず、カルダノの解法を復習する。(10) に
(11)
を代入することで、(10) を 2 次の項のない
の 3 次方程式
(12)
に書き直す。
(10) に (11) を代入すると、
となるので、(12) の係数
は
(13)
となる。
そして、(12) に
を代入すると、
(14)
となるので、連立方程式
(15)
を満たす
を取れば (14) は満たされ、
よって
は (12) の解となり、
(11) により解
が求まる、というのがカルダノの解法である。
連立方程式 (15) は、2 本目を 3 乗すれば
となり、よって
は 2 次方程式
(16)
の解となり、それで
の組 1 組が決まり (最終的には
の形で使用するので
を入れ替えるのは意味がない)、
そのそれぞれの 3 乗根である 3 つずつの
のうち (15) の 2 本目を満たすものが求める
となる。
具体的には、(16) の解は
となり、よって
を
ととれば、
の 3 つの 3 乗根が決まる。同様に
も
となるのであるが、
このうち
を満たす
は各
に対して 1 つだけ、すなわち
で決まり、それにより
が 3 組得られることになる。
今、
に対して
とすれば、
は上の 3 つの
の
うちのひとつであり、また
以外の (15) の解 2 組は
と
となり、
よって (10) の解
は、
(17)
と得られることになる。
竹野茂治@新潟工科大学
2026-09-25