15 サイン、コサインの
倍の定積分
次は、サインやコサインの
倍の定積分
(86)
を考える。
は偶関数、
は奇関数だから
の場合のみ考えればよい。
3 節同様、分点は等分 (
)、
標本点は右端 (
) に取る。
このとき、
のリーマン和
は、
より、積和の公式 (23) を 2 回用いることで、
と変形できる。
よって、
とすると、
は等分なので
は
に収束し、(24) より
最後の式は
に収束することがわかる。よって、
(87)
となる。
のリーマン和
も
同じ分点、標本点に対して同様に積和の公式 (23) を用いて
変形することで、
となるので、極限は
となる。よって、
(88)
が得られる。
なお、オイラーの公式を知っているという立場であれば、
サインとコサインを合わせて複素指数で前節の方法で扱う、
ということも可能である。
また、
倍の場合は積和の公式を 3 回使って考えなければならず、
原理的には可能だが計算はだいぶ面倒になる。
竹野茂治@新潟工科大学
2026-07-30