3 サインとコサインの定積分
次は、三角関数のうち、サインとコサインの定積分
(20)
を考える。なお、
は平行移動すると、
(21)
と
で表されるので、
のみを考えればよい。
また、
は奇関数だから、前節の議論と同様にして、
の
場合のみ考えればよい。
,
は、前節同様、分割は等間隔で標本点は右端 (10) に取る。このとき、リーマン和は
(22)
となるが、この和を求めるために、次の積和の公式を用いる。
(23)
これにより、
となる。ここで、良く知られているように
(24)
なので、
のときに
は
に収束し、これが
になるから
(25)
となり、前節同様の議論により、
は
(26)
となる。
は、(21) により、
となることがわかる。
なお、
の定積分も上と同様に積和の公式 (23) を用いて、
リーマン和が収束することを直接示すこともできる。
竹野茂治@新潟工科大学
2026-07-30