5 広義積分の同等性: その 2

次は、以下を示す。



命題 5.1 $I_1$ が収束すれば $I_2$ も収束し、(4) が成立する。

これが言えれば、$I_1$$I_2$ が同時に収束・発散することが 示されることになり、広義積分の同等性が保証されることになる。

しかし、$I_1<\infty$ のときは補題 4.2 に 相当することを示すことができず、 すなわち (10) の $bB$ が 0 に収束することを 直接示すことができない。 よって、命題 5.1 は命題 4.1 の 力を借りて証明する。

(10) より、任意の $0<B<A$, $b=f^{-1}(B)$ に対し、

$\displaystyle
\int_B^A f^{-1}(y)dy = aA-bB+\int_a^b f(x)dx
< aA+\int_a^b f(x)dx
< aA+I_1$ (13)
となり、この左辺は $B$ に関して単調であるから、$I_1<\infty$ のときは、 (13) の左辺の積分の $B\rightarrow+0$ の極限 $I_2$
$\displaystyle I_2\leq aA+I_1<\infty
$
と有限値に収束することがわかる。 よって、命題 4.1 により (4) が 成立するので (当然補題 4.2 も成り立つ)、 これで 命題 5.1 が示されたことになる。

竹野茂治@新潟工科大学
2025-12-25