の形のものを考える。この場合、 s2 + s + を変形すれば、
F(s) = (deg D < 2, -4 < 0)
と書き換えることができ、
s2 + s + = (s - p)2 + q2 p = - , q = > 0
となる。この式で s = p + qS とすれば、
F(s) =
となる。ここで、 (S) = D(p + qS)/q2 は D(s) と同じ次数の多項式である。
F(s) = = =
この最後のS に関する式のラプラス逆変換 g(t) が
と求まれば、S = (s - p)/q より、 (3), (6) を用いて変形すれば、
= [g(t)](S)
F(s) | = | [g(t)] = q [g(t)] | |
= | q[g(qt)](s - p) = [qg(qt)](s - p) = [qeptg(qt)](s) |
の形の関数のラプラス逆変換を求めればいいことになる。
(s) = (deg < 2) (7)
例えば、
の場合を考えると、
F(s) =
なので、 s + 1 = S とすると
F(s) =
となり、この分子を展開すれば
F(s) =
(S-1)4+2(S-1)-5 | |||
= | (4S4 -8S3 +12S2 -4S + 1) + (2S - 2) - 5 | ||
= | 4S4 -8S3 +12S2 -2S - 6 |
となる。 これが、 [g(t)](S) となれば、
F(s) =
となり、よって、
[g(t)](S) = [g(t)] = [g(t)](s + 1) = [e-tg(t)](s)
となるわけである。
-1[F] = e-tg(t)
(7) をさらに変形して、
よりシンプルな形のものに帰着することもできる。
(7) の分子の
(s)
を
偶数次と奇数次の項に分けて、
(s) | = | (b0 + b1s2 + ... + bs2) + (c0s + c1s3 + ... + cs2+1) | |
= | D1(s2) + sD2(s2) | ||
(D1(X)=b0+b1X+ ... +bX, D2(X)=c0+c1X+ ... +cX) |
(s) | = | = + | |
= | + s = + s | ||
= | + s | ||
= | + s = + |
の形の関数の逆変換を求めればいいことになる。
Fk(s) = , Gk(s) = (k 0) (8)
例えば、前の例で言えば、分子の 2S4 -4S3 +6S2 - S - 3 を、奇数次、偶数次に分けて
とし、さらに S2 + 1 = Y を代入して
(2S4 +6S2 -3) - S(4S2 + )
{2(Y-1)2+6(Y-1)-3}-S{4(Y-1)+} | |||
= | (2Y2 +2Y - 7) - S(4Y - 3) |
F(s) | = | - | |
= | + - - + | ||
= | + - - + |
よって、以後この Fk(s) , Gk(s) 、 あるいは (7) の形のものの逆変換を考えていくことにする。
竹野茂治@新潟工科大学