実は、 と とは、 これも [3] でも紹介されているが、関数
を通じてつながることが知られている。この は で連続かつ単調増加で、, , を満たす。 では、
よって、 に対して、
同様のことは、 が 全単射で連続 (よって単調) の場合、
となる に対しても言え、すなわち を定数にする。例えば、 は から の 全単射な連続関数で、
(13) により を定数にする の バリエーションが増えるが、次はそれには含まれない、 次のような関数を考えてみる。
を 3 進展開して、
と書き、 とする。あるところから先が 0 の場合は、 2 進の場合同様(15) で の場合は より
よって が途中に含まれると、少なくとも に対して
となる。そのような は、, の 整数 に対しその の集合を、
とする。これは、いわゆるカントール 3 進集合の 補集合 (cf.[4]) に近いものになっていて、 , の幅は、の元は、0, 2 のみの からなる 3 進表示を持つが、 が 0, 2 のみで、あるところから先の がすべて 0、 またはあるところから先の がすべて 2 の は、 の形か、または 0, 1 のいずれか となり、それらはすべて に含まれるので、 よって は が 0 または 2 で、あるところから先が全部 0、 およびあるところから先が全部 2 になるものを除いたもの、となる。 すなわち、有限の 3 進展開になる は すべて に含まれる。
そしてこの場合、 ならば であり、 一方 ならば に 1 が含まれるか、 または有限の 3 進展開表示を持つか 0, 1 のいずれかなので、 そのいずれの場合もある に対し となる。
次に、 で、 が で稠密となる ような が取れることを示す。 それには、 と の場合のように、
この場合、 と自然数 に対して、
が成り立つ場合、 が定数となるかを考える。 の場合は、一方、 の場合は、 が で稠密なので、 ある増加無限数列 で、
この のように では 表せないようなものでも、 を定数にする性質も持つものがある。 もちろん、この に対しても、 全単射で連続な に対して はすべて を定数にすることになる。
竹野茂治@新潟工科大学