23 マーク (marks)

バージョン 6.1 では、新しいオブジェクトクラス marks (マーク) を導入 しました。これは、線や多角形で構成されるユーザ定義の形状です。マークは、 長方形や円などの既存のオブジェクト型と同様に set object mark で個々 に配置できます。既存の描画スタイル with pointswith linespoints と同様に、新しい 2 次元描画スタイル with markswith linesmarks によりマークをグラフ要素としても利用できます。

個々のマークは、新しいコマンド set mark, unset mark, show mark, save marks で定義・管理します。これらのコマンドは、矢のスタイルやラ ベルを定義・管理する既存のコマンドと同様です。各マークの定義は、数値識 別タグに割り当てられ、その後の描画コマンドやオブジェクト定義で選択する ときにそのタグを使用します。

一度定義したマークは、さらに移動、回転、アスペクト比の変更、色や塗り潰 し属性などの変更が可能です。

マークを set mark で定義するときに fillcolor や fillstyle を指定した 場合、それらを、plot やそのマークが含まれる object の塗り潰し属性に優 先して使用します。set mark で fillstyle を指定しなかった場合は、plot コマンドや set object で fillstyle が指定されていればそれに従って描 画し、それらにも指定されていなければ set style fill の大域的な設定を 使用します。

マークを定義する書式は、かなり複雑です。さらに、マークの定義は、ファイ ルやデータブロックからの座標データを読み込むことも必要です。これらの理 由から、マークの定義は別なファイルに書き、描画する前にそれを読み込むの が典型的な利用法です。以下参照: set mark (116.50)



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竹野茂治@新潟工科大学
2025-02-26