5.6 ラグランジュ座標系の理想気体の場合

ラグランジュ座標系の理想気体の場合は、 3.6 節、 4.9 節で見たように、 $R_j(\tilde{U}_0)$, $S_j(\tilde{U}_0)$ ($j=1,3$), および $C_2(\tilde{U}_0)$ は以下の通り。

\begin{displaymath}
\begin{array}{lll}
R_1(\tilde{U}_0): &
\left\{\begin{array...
...de{P}_0
\end{array}\right. & (\delta>-\tilde{v}_0)
\end{array}\end{displaymath}

よって、 $T_1(\tilde{U}_0)$, $T_3(\tilde{U}_0)$

\begin{displaymath}
\begin{array}{lll}
T_1(\tilde{U}_0): &
\left\{\begin{array...
...\left(\xi=e^{\delta}>\frac{\theta}{1+\theta}\right)
\end{array}\end{displaymath}

$\hat{T}_3(\tilde{U}_0)$ は、

\begin{displaymath}
\begin{array}{lll}
\hat{T}_3(\tilde{U}_0): &
\left\{\begin...
...left(\xi=e^{-\delta}<\frac{1+\theta}{\theta}\right)
\end{array}\end{displaymath}

となる。 $\tilde{\rho}=\tilde{v}^{-1}$ であるから、 見てわかる通りこれらの曲線はオイラー座標系の場合と全く同一である。 よって、リーマン問題の解法もオイラー座標系の場合と同じになる。

竹野茂治@新潟工科大学
2018-08-01