5 複素形
(3), (5) の , の式、
および , の漸化式 (6) は
複素数を使うと多少簡単な式にまとめることもできる。
本節でそれを紹介する。
とすると、(3), (5) より、
となるので、
(8)
の形に表される。漸化式 (6) の方は、
より、
(9)
となることがわかる。
(4) より , なので、
これで が帰納的に計算できることになる。
元々 (2) より、
なので、複素数を使って自然にひとつにまとまる形をしている。
容易に、
(11)
の形になることがわかるので、(10) より
となるから、(8) より
となることがわかる。
つまり、 を求めることと を求めることはほぼ同等である。
ところが、 に関する漸化式を (11) から
作ろうとすると、 に関する微分の関係式になってしまって、
計算にはあまり都合はよくない。
竹野茂治@新潟工科大学
2022-01-11