6 具体例
最後に (6)、
および (9) を用いて、
いくつかの , と、
, を計算してみる。
については既に示してあるので、 から。
(6) より、
となる。これを (9) で計算してみると、
となるが、上の , の計算より易しいわけではなく、
複素形の で計算することに意味やメリットはほぼない。
これらにより、, は
となる。
これもついでに複素形の (8) を見てみると、
となる。
, より , の処理が多少易しくはなるが、
やはりさほど複素数の式を使うメリットはない。
次は 。
より、
となる。
も計算すると、
より、
となる。
いずれも微分計算を必要としないので、
(2) よりも (6) による計算の方が
だいぶ楽であることがわかるだろう。
なお、[2] 40 には、球ベッセル関数
の式が、 まで紹介されている。
竹野茂治@新潟工科大学
2022-01-11