次は、この漸化式を用いて、3 節最後の 1., 2., 4. を 示していこう。
まずは 1. の次数であるが、 では成立している。 (6) から、 の方 (1 本目) は、 帰納法で考えれば右辺は 次式と 次式の和になるので、 確実に 次式となるが、問題は の方 (2 本目) で、 これは右辺が 式と 次式の和なので、 最高次の係数が 0 でないことをちゃんと示す必要がある。
よって、1. をさらに詳しく、
は、 の係数が である高々 次式、 は、 の係数が である高々 次式 ()として、この係数 , が 0 にならないことを示す。
漸化式 (6) より、, については、 以下の漸化式が成り立つことがわかる。
ただし、便宜的に は とするが、 こうすれば、(7) はすべての に対して 成立する。(4) により、, なので、 がすべての に対して成り立つ。 は、 が偶数、奇数で分けると , より、
奇関数、偶関数の関係 2. は、(6) と 帰納法で容易に示すことができるので、説明は省略する。
最後に、4. の、ノイマン関数に対する (5) を示す。
に対しては、(5) は 成り立っているから、あとは帰納法を用いる。 すなわち、(5) が まで 成り立っているとする () と、 に対しては、 漸化式 (1) より、
竹野茂治@新潟工科大学