3 一般形と予想
2 節の計算結果、および (1) から、
, は、いずれも
で は多項式の形になることがわかる。
よってあとはこの の部分を求めればよいことになる。
2 節の結果から、 に
対する (, の係数) は、
に対する (, の係数) と
符号の違い程度であることが予想でき、
また、 と の次数は一つ違っていて、
その次数の高い方も、 の増加に対して入れ替わると予想される。
よって、
(3)
と置いて考えていく。 が次数の高い (と予想される) 方である。
とすると、
と書け、
の最初の 4 つは
で、あとはこの繰り返しとなる。
ここから、
の最初の 3 つを見てみると、
2 節の計算より、
(4)
となることがわかる。
一方、 の の分子の
の部分は、
丁度
となっているので、
となることが予想される。
ここまでをまとめて、今後以下のことを示すことにする。
- は 次式、
は 次式 ( のとき)
- が奇数の場合は は奇関数、 は偶関数で、
が偶数の場合は は偶関数、 は奇関数
- と に関する微分のない漸化式を得ること
- (5) が成り立つこと
竹野茂治@新潟工科大学
2022-01-11