7 μ(N,m)
6 節で求めた から を計算してみる。
(16) を (4) に代入すると、
となる。
であるから、最後の和は収束し、
(1), (2) より
となるので、
と分け、
と書けることになる。
まずは の和の部分を考える。
とし を、
とすると、二項定理より
となる。一方、 なので、
が成り立つから、
とすれば、
となることになる。
の積分を と置換して計算すると、
となるが、これをさらに と置換すると、
となる。この積分の部分を とすると、 のテイラー展開は
となるので、これを積分すれば
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(17) |
であることがわかる。よって は
となり、よって は
と表される。
ここで はベータ関数で書け、
となり、結局 は
と書けることになる。これにより は
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(18) |
となる。
次に の和の部分
を考える ()。
この場合、
を利用して、
とすれば、
となることがわかる。
一方 と同様の計算により は
と変形できる。ここで は
とする。 のテイラー展開は、
となるので、これを積分すれば
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(19) |
となるから、 は (17), (19) より
となるので、よって は
と表されることになる。よって は、
となり、(18) より、
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(20) |
となるので、結局この
を求めればいいことになる。
竹野茂治@新潟工科大学
2008年5月24日