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(PDF ファイル: cd1.pdf)
5 数値計算
式 (1) と式 (4) とでは
かなり見た目に違いがありますが、
実際どれくらい違うのか数値計算してみました。
まず、式 (1) の と式 (4) の は、
とすると、それぞれ
と書けます。
よって、 と が近ければ、
この と 両者の値も近くなりますが、
, のグラフを並べて書いてみると
図 2, 3 のようになります。
図 2:
のグラフ
|
図 3:
のグラフ
|
見てわかる通り、 の近くでは多少違いがあるようですが、
大きい に対しては、 や の値に比べて
その違いはごく小さなものになります。
実際に計算してみるとわかりますが、
なので、
より、 は で常に 0 以上で、
かつ増加する関数ですが、
のようにその増加は非常にゆっくりです。
実際の CD の場合、
のようで、
, は簡単に測ってみたところ、
,
くらいのようですから、
として計算してみると、
というごく小さい値になります。
なお、 自体の長さは、
となります。
よって、(1) と (4) は CD の場合は非常に近い、
と言えるのではないかと思います。
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竹野茂治@新潟工科大学
2005年9月23日