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(PDF ファイル: quotef1.pdf)
通常の本でよく取り上げられているのは、多分部分積分で次数を落とす方法
だろうと思われる。これを、前節と同じ
を例に使いながら紹介する。
まず、分子の の 次式を の 次式に書き直して
( として計算すれば良い)、 の 次式の形に書き直す。
部分積分を用いて、
の積分を の積分に
帰着させる。
これは、通常
より、
すなわち、
|
(4) |
となる、といったように導かれることが多いようであるが、
これも 4.1 節同様、微分を使って説明することもできる。
となるので、
この両辺を積分して (4) を得る。
今の例では、この公式を使うと ()、
となるので、
であり、もう一度公式を使うと ()、
なので、結局
を得る。
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Shigeharu TAKENO
2003年 5月 26日