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(PDF ファイル: quotef1.pdf)
4.1 節の結果である (3) を利用して、
未定係数法でこの積分を求める、という方法もある。
例 2
積分
を未定係数法で求める。
4.1 節の結果 (3) により、
とする ( は未定係数)。ただし (3)
を導き出す過程を詳しく見るとわかるが、
実際には の 2 次式の定数項 は不要である。
この式の両辺を微分する。
であり、
なので、よって
となる。簡単のため、, すなわち とすると、
となり、両辺 倍すると
となる。よって係数比較すれば
の連立方程式を得、これを解いて , , , を得る。
ゆえに
である。
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Shigeharu TAKENO
2003年 5月 26日