3 関数の増分を用いた証明
次に、関数の増分を用いた証明を紹介する。
これは、証明の最初の行は前節と同じであるが、
(2) より、
と書くことで、分子の , を
関数の増分 , で表し、
そこから「自然な式変形」で積の微分の公式を導くものである。
最後の 0 の部分は、
からわかる。
こちらの証明は、分子の計算では不自然の足し引きは現れず、
単純な展開と整理の計算なので、教科書の方法よりも自然な計算になっている。
なお、この分子の計算
は、図 1 のように面積の図で
説明されることもある (cf. [2])。
竹野茂治@新潟工科大学
2021-11-08