4 その他の方法
次は、巾乗と三角関数の積の積分を、
4 節の 2. の方針、
すなわち微分によって求める方法を考える。
のみ紹介する。
(
21)
とすると、
より、
となり、よって、
(
22)
となる。これが (19) である。
次は 4 節の 3. の方針、
すなわち複素数を利用する方法も考えておく。
例えば は、
と見ることができる (あるいは
と見てもよい)。
よって、(7) より、
なので、
となり、よってこの実数部分を取れば
となるが、
これは (19) の展開の の場合と
同じものであり、すなわち (17) の最初の式を
意味する。
また、
も、複素数を使って、
のようにして、(7) から (19) を得ることができることがわかる。
竹野茂治@新潟工科大学
2020-03-12