4 微分の公式の証明
無限小の方法を用いた場合、積の微分の公式の「証明」は以下のようになる。
であり、
より
なので、
となるが、 は より高位の無限小なので無視すれば、
となる。よって、
となる、といった形になる。
この証明は、2 節の最後に上げた方法と本質的に
同じであることがわかるだろう。
しかも展開により自然に積の微分の形が得られていることや、
最後の が消える理由も、
むしろこちらの方がわかりやすく感じる人もいるかもしれない。
なお、 であることに注意すれば、上の変形は、
のようにして ( は高位なので無視している)、
両辺を で割る、とすることもできる。
同様に、商の微分の公式も以下のようにできる。
この分母の では は無限小なので に
対して無視できるから、
となり、よって両辺を で割れば、
となる。
合成関数 の微分の公式も、
を用いれば、
となり、よって、
が得られる。
竹野茂治@新潟工科大学
2015年12月7日