4.1 例 1
まず、(3) の応用例を一つ紹介する。
が 次正方行列、 による 次元数ベクトル
(
) の像が
、すなわち
であり、
が一次独立であるとき、
を
,
で表してみよう。
,
を並べてできる 次正方行列を
それぞれ , とする:
このとき、(3) より
となる。
が一次独立なので は正則、
すなわち逆行列を持つので、よって、 は と書ける。
このようにして、 次元の一次変換行列 は、
個の一次独立なベクトルとその像によって決定することができる。
竹野茂治@新潟工科大学
2021-09-10