さて、積 は、 を列ベクトルで表すことで、 まず次の形に書くことができる。
最後の式は、各列ベクトルが の形の行列の積で、 これは 行列と 行列 (列ベクトル) の積だから 行列の 次元列ベクトルとなり、 よって結果としてそれが 個並んだ 行列となる。
見た目はベクトルのスカラー倍のような計算にも見えるが、
実際には各列が行列の積になっているわけである。証明は、
の上から 番目の成分が、
次に、 を行ベクトルで表すことで、次の形にも書くことができる。
これも、一見ベクトルのスカラー倍にも見えるが、 実際には各行が 行列 と 行列 の積である 次元の行ベクトルで、 よって 行列になっている。
これも、証明は、
の左から 番目の成分が、
さらに、 を行ベクトル、 を列ベクトルで表すと、
となる。これも、一見 行列と 行列の積にも見え、 そしてそれと同じ計算をしているようだが、 各要素が という 行列と 行列の積、 すなわち、 次元ベクトル同士の内積 になっていて、単純なスカラー同士の積ではない。
これも証明は、その 成分が
また、逆に を列ベクトル、 を行ベクトルで表すと、
となる。これは、一見 行列と 行列の積と同じ計算にも 見えるが、実際には、各項が 行列 と 行列 の積、 すなわち 行列となっていて、 すなわち 行列の 個の和になっている。
この証明は、
の 成分が のただ 1 項であり、
よって (6) の右辺の 成分が
また、 を列ベクトル、 を成分で表せば、
の形に表すことができるが、これは一見 行列と 行列の 積の計算のようにも見える。
この証明は、
の上から 番目の成分が
逆に、 を成分、 を行ベクトルで表せば、
の形に表すこともできるが、これは一見 行列と 行列の 積の計算のようにも見える。
この証明は、
の
左から 番目の成分が
竹野茂治@新潟工科大学