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(PDF ��������: taylor2.pdf)
まず、良く知られているように
の近くでは
 |
(1) |
である (
は
次以上の項を表す) ので、
 |
(2) |
となる (
のとき
なので (1)
にそのまま
を代入してよい)。
また、
であり、良く知られているように
なので
となり、よって
となる。
ここで、良く知られているように
 |
(3) |
であり、
のとき
なので、この (3) の
の代わりにこの項を代入することが出来て、
となる。ここで、3 番目の項は展開すれば分かるが
であり、4 番目の項も明らかに
となるので、結局
であることがわかり、よって
 |
(4) |
となる。
故に、(2), (4) により
となる。
以上の計算方法は、いずれも形式的な計算にも見えるが、
実際にはいずれも正当づけられる方法である。
これを、テイラー展開の定義に戻って
,
,
,
を計算する、というやりかたで求めようとすると、
高階の導関数の計算がかなり難しく
むしろ計算ミスを犯しやすくなるので、今のようにする方がよいと思われる。
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Shigeharu TAKENO
2002年 7月 30日