ここでは両対数グラフを利用する。 両対数グラフは良く知られるように 軸、 軸の目盛を指数的 (通常底 は 10) に取って 表現するもので (図 7 左)、 言いかえれば見た目の位置を表す軸 の平面に写像した グラフを書くものである (図 7 右)。ここで、
このグラフ上では、 は
これが、元の のグラフではどのような傾きになるかを考えてみる。
まず、 軸と 軸の長さの変化を考えてみる。 のグラフを考えればわかるが (図 8)、
方向も同様であるので、 ここから、 平面の での傾き 、 すなわち 方向の底辺 、高さ は、 両対数グラフの 平面の位置 では、 方向の長さは に、 方向は になるので、その傾きは
の場合、 での傾き は、 両対数グラフでは傾きが になっているはずで、 それが に等しいので、よって であることがわかる。 これで (16) より (15) が 示されたことになる。
なお、(17) を使うのであれば、 スケール変換を行って (16) を導かなくても、 最初から の での傾き が 両対数グラフでは に変わることがわかり、 それが の傾き に等しいので、
竹野茂治@新潟工科大学