5 導関数
次は、 の導関数を考える。
そのために、まず
となる に対して、
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(31) |
の不等式が成り立つことを示す。
なので、
のときは (8) より、
となり、(31) が成り立つことがわかる。
この式で
の極限を考えると、
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(32) |
が得られる。指数法則により
となるから、よって (32) より、
となるので、 を固定して
とすれば、
右辺は 0 に収束するから、
となり、これは の導関数が であること
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(33) |
を意味する。
なお、逆関数の微分公式
を用いれば、 の逆関数 の導関数は、
となるので、 より、 の逆関数 は、
いわゆるメルカトルの自然対数 (双曲対数)
に等しいことがわかる。
竹野茂治@新潟工科大学
2017年2月2日