しかし、 - 論法自身を具体的な問題で利用することも 可能だし、一見基本的な定理の利用や計算で証明できそうなものでも、 - 論法を利用しないと証明が難しいものもある。 そのようなものを 2 つ程紹介する。
まずは、関数 の連続性を証明する。 関数 が で 連続 であるとは、 感覚的にはグラフがつながっていることを意味するが、 数学的には次の条件を満たすことである。
の定義域を とすれば ( は除いておく)、
定義域のすべての でもちろん の値は有限なので、
すべての に対して、
- 論法からすると、証明すべきことは、
どんな () に対しても、
まず、
とする。そうしておけば、
また、
よって、どんな に対しても、 を と の小さい方とすれば (14) を満たすことができることがわかり、 (13) が言えたことになる。
次の命題は、一見基本的な定理の利用や計算で証明できそうなもので、 - 論法を利用しないと証明が難しいものの一つである。
証明は煩雑なので紹介しないが、
興味があるならば参考文献 [1] を参照するといいだろう。