かつ ならばとなるような を取ることができること、を意味する。
なお、ここに「」というものが入っているが、 関数の極限では での値、 すなわち が に近いかどうかは問わない (逆に、この極限 が に等しいときは は で「連続」であるという)。
このような極限の定義は A.L.Cauchy (1789-1857, 仏) によって始められた極限の定義方法であるが、 よく「 - 論法」と呼ばれている。
理学部数学科向けの数学の本では、英語を直訳したような独特の表現で、
任意の正数 () に対して ある () が存在し、のように書いたり、さらに「任意の」を「」、 「ある が存在する」を「」のように記号的に書いて、かつ ならばとなる
(), (), s.t. かつ ならばのように書いたりすることもある。 慣れればなんでもないのであるが、 初学者はこのような妙な言いまわしにとまどうことも多い。
(s.t. such that ( を満たすような))