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1 次元双曲型保存則方程式とは
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(1) |
の形の連立偏微分方程式を指す。ただし、
,
は次のような
次元列ベクトル
であり、
は、
個の相異なる実固有値
を持つとする。各固有値
に対する右固有ベクトルを
と書くとき、
の定義されている領域
内で常に
であるとき、
-特性方向は
内で真性非線形 (genuinely nonlinear)
であるといい、
内で
であるとき、
-特性方向は
内で線形退化 (linearly degenerate)
であるという。
保存則系からは話が外れるが、この真性非線形、線形退化の条件は、
が
対角行列
の形、つまり方程式が
の形である場合には、
(
番目の基本ベクトル) となるので、
であり、
-特性方向の非線形性に関する条件であることが見て取れる。
一般の場合特性曲線に関していえば、真性非線形は、特性速度
が
-特性曲線にそって単調であることを意味し、線形退化は、
特性速度
が
-特性曲線にそって定数であることを意味する。
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Shigeharu TAKENO
2001年 12月 17日