講義に関するアンケートについて


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はじめに

ここ数年新潟大学工学部では、学期末の最後の講義の時間に 講義に関するアンケートを行なっていて授業改善に役立てているようですが、 それに習って、全体の半分位の講義が終った段階で 「講義に対する不満、意見、質問等」を自由に書いてもらいました。

ただし、授業改善のためのものとしたかったので、 学籍番号と氏名を併記してもらい (出席と数えることはしません)、 さらに「不真面目、あるいは無責任な意見は書かないこと」と注意をした上で 書いてもらいました。 備忘録も兼ねてそれを以下にまとめておきます。
(12/01 2002)

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概要

回答は小さい紙を講義の最初に配って、 それに書いてもらって講義の最後に提出してもらいました。 回答総数は 67 枚、 そのうち、「特になし」も含め、44 名 (= 66%) が現状の講義に対して わかりやすい、丁寧で良い、宿題を課したり問題の解説をするのが良い、 このままで不満はない、 といった意見をあげていました。 とりあえず現状を維持したいと思いますが、これには

といったことなどが理由として上げられると思います。

「必ずしも最善ではない」とも書いている最近の講義方法に関してですが、 以前は私は現在とは少し違う講義方法を取っていましたし、 現在でもそちらの方が大学の講義としてはふさわしいと思っています。 それは

のような形式を取っていて、そのような講義が大学では一般的であり (それなりの理由もあります)、 むしろ学生はその形式に慣れるべきである、という立場を取っていました。

しかし、アンケートを取ってみると毎回大多数の学生に同じことを指摘され、 最初はそれは単に 高校までの受身の勉強方法が抜けていないんだろうと考えていたのですが、 あまりにその意見が多いので、

と考え、ある程度の譲歩を行なっているわけです。 しかし、学生には私の現在の講義方法に甘えず 高校までのような受身の学習法から脱却し、 必要だと思われることを自分で考え、自分で探し、自分で勉強する、 講義はむしろその自分での勉強を補佐する場と考える、 という能動的な学習法を身につけてもらいたいと思っています。
(12/01 2002)

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書かれていたこと

丁寧であるといったような肯定的な意見は省略して、不満や希望、 質問のみを、意見の多かった順にあげます (カッコ内はのべ人数)。 小数意見としての不満を上げた人は、 それが小数意見なのだということもよく理解すべきだと思います。


(12/01 2002)

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作成日: 10/09 2003
竹野茂治@新潟工科大学 (shige@iee.niit.ac.jp)