本来教科書に書いてあることを全て板書しているので 板書が速く、多くなるのはある程度やむを得ないことですが、 なるべく文章等は書かないようにしていますし、 以前に比べるとスピード落して、板書も減らしています。 そのためにいくつかの項目を削除したりもしています。 これ以上スピードを落して板書を減らすと講義が進まなくなる、 あるいは更に内容を減らさざるを得なくなるので、 この辺りが限界ではないかと考えていますので、 逆にこれ位はついて来てもらいたいと思います。 実際にこれ位で丁度いいという意見も多かったのです。
また、中に講義中に内容を理解したい、と書いている人もいましたが、
それは大学の講義に対してはあまり正しくない姿勢だと思います。
詳しくは
こちらをご覧ください。
(12/01 2002)
これでも以前よりはゆっくり説明しているつもりですし、 多少間を取ってもいます。 それでも速いと感じる人もいるかも知れませんが、 速いのにはそれなりの理由もあります。 進度が速い、板書が速い の項目も参照してください。 また、私自身、私の話で全てを理解させようと思ってはいません。 そのようなことができるのはほんの一部の学生だと思いますし、 それは大学の講義に対してはあまり正しくない姿勢だと思います。 詳しくは こちらをご覧ください。
ただ、たまに早口になってしまうことはあるようです。
それはなるべく気をつけたいと思います。
(12/01 2002)
「最初の数回」は物理や工学の問題から微分方程式を導く、 という話を指しているのだろうだろうと思いますが、 ただ、これには逆の意見もあり、その辺が面白かった、という人もいました。 単なる計算問題や、純粋の数学の話とも違いますので、 あまり今までやったことがなく、 確かに最近の学生にとっては難しいかも知れません。
しかし、むしろああいった話の方が多分工学では大事なんだろうと思います。
日本の学生は教科書に載っている問題は解けても、
それを実際に応用する能力がないと言われることがありますが、
応用数理は何のために学んでいるのかと言えば、
多分一番の目的は工学の現場で数学をいかすためで、
ああいった話こそがそれなんだと思っています。
ああいう話にも慣れておくべきだろうと思います。
(12/01 2002)
以前より演習問題や宿題を増やしているのですが、 これ以上増やすと講義が進まなくなるので、この辺りが限界だろうと思います。 解答はプリントでも良いから、という人もいましたが、それは甘えすぎでしょう。 問題が必要なら自分で探して解けば良いでしょうし、 試験の準備は私がするものではなくてあなた方がするものだと思います。 本来大学の講義はそういうもので、 むしろ講義中に演習問題などはあまりやらないのが普通だと考えています。 詳しくは こちらをご覧ください。
また、宿題を毎回、という意見に関しては、
問題の解法を紹介する前に宿題を出しても意味はないでしょうから、
講義の進み方によりますし、毎回の講義が一話完結形式ではない以上
バラツキが出るのは仕方ないことだと思います。
(12/01 2002)
教室を変えるわけにいかないだろうこと、
変えてもあまり改善はされないだろうこと、
などを考えると、むしろ自分達で対策を立てるべきだと思います。
寒いと感じるなら厚着をするとかそれなりの防寒対策してくる、
暗くて黒板が見にくい、ノートが書きにくいというなら
教室の中で一番明るくてみやすい席を確保する。
暗いと言っているのは 1 名だけですから、
早く教室に来ればそれ位は可能でしょう。
(12/01 2002)
出席を評価しないのには理由があります。
大学で勉強をするのは、勉強をするという姿勢が大事なのではなくて、 勉強した内容を身につけて、自分の武器にする、 社会に出たときにそれを活用して活かす、 そういうために勉強しているのだろうと思います。 毎回真面目に出席して真面目に勉強しても それが身につかない人は社会でも大学でも評価はされないでしょう。
大学は高校とは違い、講義を休んでも誰にも文句は言われません。 ホームルームなどで出席を取ることもしません。 つまり、元々大学には出席の評価のシステムなどは存在しないのです。 講義を休むのは自分で勝手に判断すればいいこと、 それで不利になるのは本人の責任、 その責任は自分で取れ、というのが大学の姿勢です。
出席を評価する、とすれば 講義を聞く気のない学生が出席し教室が狭くなりますし、 聞く気のない学生が私語をすればそれは聞きたい学生の邪魔になります。 それは避けるべきでしょう。 また、聞く気のない学生が代筆や代返だけで出席を取ってしまえば それは全く意味のないことです。
これは、教科書が指定できれば、教科書に書いてあることは 板書しなくて済みますし、実は私も指定したいところなのですが、 私の講義に合う教科書がないのがその理由です。
現在講義しているところまでなら、ほぼどの教科書でも同じなのですが、 この先の高階線形微分方程式、連立線形微分方程式の取扱方が 何種類かあり、本によってかなり違います。 私が採用する方法はその中でも一番易しい方法なのですが、 それで説明しているいい本があれば採用したいと思っています。
ただ、最初にも話した通り、どの本でも工学部向けの常微分方程式の本は
大概似たような内容が書いてありますので、
参考書として上げたような本を一つ持っていれば
何とかなるのではないかと思います。
(12/01 2002)
「大事」ということの価値は時と場合によって違いますし、 それを自分で感じとることも大切です。 大学の本は高校までの参考書などとは違って、 そんなにここが大事、などとは強調してありません。 自分で内容を理解すれば、自然とここが大事なのだなとわかるでしょうし、 大学の本は、受験でこの辺が出やすいからここが大事、といったような 一元的な価値観が適用できるわけではありません。
それに、それを強調しろ、というのはまだ高校までの授業から
抜けていない証拠だと思いますので、むしろその姿勢を早く変えるべきでしょう。
詳しくは
こちらをご覧ください。
(12/01 2002)
このような意見が出るということは、工学部の教員は 割とちゃんと時間通りに講義を始める方が多いのでしょうか。 私が学生のときの理学部の先生方はそうではありませんでした。 中には例外もありましたが、 大概は 15 分遅れで講義を行なっておられましたし (100 分授業でしたが)、 時間に関しては割とルーズでした。
それに、通算してかなりの無駄が出る、と書いておられますが、 15 回講義があるとして 5x15 = 75 分ですから、 一回休講になるより短いわけですので、かなりの無駄、 というのも当てはまらないように思います。
新潟大学工学部の学生は、講義室に遅れて入って来ても 堂々と教室の前の扉を空けて、私が立っている教壇に載って席につきます。 それで多少講義の集中などが崩れます。 丁度の時間から始めると、そういったことが割と多く起こったり、 雑談がなかなか終らないなど、あまりうまくないといったことが考えられます。 それを避ける意味もあります。
なお、大学の単位は、講義時間だけで計算されているわけではなく、 講義以外にそれと同じくらいの時間を自分で勉強して単位になる、 と計算されていることを忘れてはいけません。 その時間がもったいないというなら、その 5 分の間に前回の講義の復習、 あるいは参考書などを読んで自分で勉強をしたらいかがでしょうか (実はそういう意味もあります)。
ただ、最近の学生にしては珍しい意見だと思います。
そのような姿勢を持つことはもちろん間違いではありません。
今後もそのような姿勢で結構だろうと思います。
(12/01 2002)
丁寧でいい、という意見が多く、途中省略しても構わない、という意見は 1 名しかなかったので、むしろ現状を維持したいと思います。
私の講義が退屈でつまらない、というのであれば、
構いませんからどんどん自分で先の勉強、あるいは別の勉強をしたら
いかがでしょうか。大学は本来そういうところだと思います。
講義も何でしたら出て来る必要はないと思います。
(12/01 2002)
多少気をつけたいとは思いますが限界はありますし、
また、(何故か) 見やすいという意見も今回は多かったでした。
もし、判別しにくいというものがあればそれは他の人も判別しにくいはずなので、
必ずその場で指摘してください。
(12/01 2002)
以前はそうしていたのですが、
それをすると今より板書が増えるし、
講義のペースを維持するには今より速く書かないといけません。
それは避けたいので、なるべく日本語の文章は書かないようにしています。
最低限は書いているつもりで、これ以上はやや難しいと感じています。
ノートを取りながらだと聞き逃すことがある、という話でしたが、
聞きながらノートを書く、という手法を身につける訓練だと
思えばいかがでしょうか。
(12/01 2002)
甘えすぎです。
なお、難しい証明など、あまり説明する重要性のないものなどは
プリントにして配布する予定です。
(12/01 2002)
今の学生に講義中に何か具体的な反応をする、 と期待するのにはかなり無理があるように思います。 どのような反応を見てくれと言っているのでしょうか。 私は無言で黙ってノートを取っている人の顔を見て、 学生がわかっているのかわかっていないのかを判断できる自信などありません。
それに、大学の講義は、講義中だけで理解するもの、
理解できるものではありません。
詳しくは
こちらをご覧ください。
(12/01 2002)
大学の教員に何を求めているのでしょうか。
何か勘違いしているのだと思います。
愛想が欲しいなら寄席にでも行ってください。
また、無愛想なのは直せと言って直るものではありませんし、
愛想を良くして講義のアカデミックな雰囲気を壊したいとは思いません。
(12/01 2002)
むしろ丁寧でわかりやすい、という意見が多かったです。 よって、理解できないのには、この講義を聞くのに必要な学問を修得していない、 といった原因があるのだろうと思います。 大学の講義は、必要な学問は自分で身につける必要があります。 誰もそれを補ってはくれません。 それをしなくて単位を落せばそれは自分の責任です。 例えば高校の学問が身についていなければ、高校の参考書を買うなりして それを復習してください。
また、大学の講義は単位制ですから、2 年がかりで単位を取っても
3 年がかりで単位を取っても何の問題もありません。
例えば、最初の年にはあまりよくわからずに 70 点を取った人と、
再履修して 2 年がかりで理解して 80 点を取った人とでは
後者の方が立派だと思うほどです。
(12/01 2002)
「出席を評価して欲しい」 に対する回答にも書きましたが、 大学は実力主義ですので、何も問題はないはずです。 むしろ、レポートを課しても、宿題を提出させても同じものがどんどん出て来る、 出席を取っても実際の人数と合わない、ということが行なわれる、 という日本の大学生の気質からして他の評価方法は難しいと思われます。
それに、やはりそこにも書きましたが、大学は単位制ですから、
今回不合格でも必要ならまた来年取り直せば良いのではないでしょうか。
(12/01 2002)
これには、ノート持ち込み可か、難易度はどうか、出題形式はどうか、 量は、証明問題は出るのか、といった質問がありました。
それはそのときになったら多少説明はしますが、
私はそんなことに答える必要はないでしょう。
また、テストのために勉強している、という意識は捨てた方が良いでしょう。
高校までの気分が抜けていない証拠です。
何のために大学で勉強をするのか、もう一度考えてみたらいかがでしょうか。
例えば
こちらを参考にしてみてください。
(12/01 2002)