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ここ数年新潟大学工学部では、学期末の最後の講義の時間に
講義に関するアンケートを行なっていて授業改善に役立てているようですが、
それに習って、今回第 5 回目の講義時間に
「講義に対する不満、意見等」を自由に書いてもらいました。
ただし、授業改善のためのものとしたかったので、
学籍番号と氏名を併記してもらい (出席と数えることはしません)、
さらに「不真面目、あるいは無責任な意見は書かないこと」と注意をした上で
書いてもらいました。
備忘録も兼ねてそれを以下にまとめておきます。
なお、今回はまだ講義がそう難しくなっていないときに取ったので
おおむね好意的な意見が多かったのですが、
今後講義が進むと別な意見を持つ学生が増えて来る可能性があります。
よって、もう一度位再度アンケートを取ることも検討したいと思います。
(05/15 2002)
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回答は小さい紙を講義の最初に配って、
それに書いてもらって講義の最後に提出してもらいました。
回答総数は 47 枚、
うち「特になし」も含め、32 名 (= 68%) がほぼ現状で良いという意見でした。
これにはいくつかの理由があると思いますが、
- まだ講義が難しいところまで進んでいないので、難しいと感じていない
- 出席を取っていないので、講義に出ているのは割と真面目な学生が多い
可能性がある (回答数 = 履修登録者の 64%)
- 必ずしも最善とは考えてはいないが、最近の学生の意見を採り入れた
講義方法を採用している
などが上げられると思います。
よって、講義の後半では意見が変わる可能性はありますし、
あるいは履修登録者全体に対象を広げると意見も変わるでしょう。
ただし「授業改善」ということに関しては
講義に出て来ている学生の意見を考えれば良いだろうと思います。
また、最後の「必ずしも最善とは考えてはいない」という点に関してですが、
以前は私は現在とは少し違う講義方法を取っていましたし、
現在でもそちらの方が大学の講義としてはふさわしいと思っています。
それは
- ノートだけで閉じたもの (完結したもの) になるように板書にすべてを書く
- もちろん問題の解法も行なうが、現在よりは少なく、
むしろ理論の解説、方法の解説に重点を置く
- 問題演習は学生の自主性にゆだね、講義中に問題を解く時間などは与えず、
宿題も科さない
- 板書のスピードも現在よりかなり速い
- 必ずしも教科書に沿った形では講義をしない
のような形式を取っていて、そのような講義が大学では一般的であり
(それなりの理由もあります)、
むしろ学生はその形式に慣れるべきである、という立場を取っていました。
しかし、アンケートを取ってみると毎回大多数の学生に同じことを指摘され、
最初はそれは単に
高校までの受身の勉強方法が抜けていないんだろうと考えていたのですが、
あまりにその意見が多いので、
- もしかしたら他の教員は必ずしもそのような講義を行なっていない
のかもしれない
- 彼らも大学生である以上その意見も尊重する必要がある
と考えある程度の譲歩を行なっているわけです。
しかし、学生には私の現在の講義方法に甘えず
高校までのような受身の学習法から脱却し、
必要だと思われることを自分で考え、それを自分で勉強する、
講義はむしろその自分での勉強を補佐する場と考える、
という能動的な学習法を身につけてもらいたいと思っています。
(05/15 2002)
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- 好意的な意見
- 字が大きい、板書がきれい
(回答)
- 難易度は適当、またはわかりやすい
(回答)
- 進度も適当
(回答)
- 宿題を出して解答を説明してくれる、という形式はよい
(回答)
- 問題の解答も丁寧
(回答)
- 教室の広さも適切
(回答)
- テキストに書いてあることを板書しないという形式はよい
(回答)
- テキストも分かりやすい
(回答)
- 物理的な例を紹介してくれるので良い
(回答)
- 不満や希望
- 話が聞き取りづらいときがある
(回答)
- 字が分かりづらいときがある、もっと板書を丁寧にしてもらいたい
(回答)
- もっと講義中の演習問題を増やして欲しい
(回答)
- 物理や力学、あるいは身近な例への応用例を紹介して欲しい
(回答)
- 板書が速い
(回答)
- ただ話を聞いて黒板を写しているだけだと眠くなるので
何らかのメリハリが欲しい
(回答)
- 講義と試験のレベルの差が大きく、講義を理解できても試験が解けない
(回答)
- 質問
- ベクトル関数の不定積分の場合、定ベクトル (積分定数) の C は
最後だけにつければよいのか、全ての式につけるのか
(回答)
- 「函数」は「関数」のことか
(回答)
- レポートは科さないのか
(回答)
- 講義で取り上げなかった演習問題はやる必要はないのか
(回答)
(05/15 2002)
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作成日: 05/16 2002
竹野茂治@新潟工科大学
(shige@iee.niit.ac.jp)