2 問題の定式化

[1] に書いたように、懸垂線の方程式は、 一般に以下のようになる。
\begin{displaymath}
y = \frac{1}{k}\cosh(kx+a)+b
\hspace{1zw}\left(k=\frac{\rho g}{\alpha}\right)\end{displaymath} (1)

ここで、 $\cosh x = (e^x+e^{-x})/2$ であり、 $a,b$ は位置などによって決まる定数、 $\rho\, (>0)$ はひもの線密度、$g\, (>0)$ は重力加速度、 $\alpha\, (>0)$ はひもにかかる張力の $x$ 成分で、 これも場所によらず定数となる (この式の導出については [1] を参照のこと)。

この $\alpha$ は定数であるが、 実際にはひもを張った張り具合によって変わるので、 事前に知ることは無理で、これも位置とひもの長さ、 および $\rho$ によって決まる値となる。

さて、この (1) のパラメータ $a$, $b$, $k$ を 以下の条件の下で決めるのが今回の話である。

例えば、山中の送電線などを考えれば、 支える 2 点は必ずしも水平位置にあるとは限らないので、 今回は $H=0$ とは仮定せずに計算する。 また、実際の電線では、電線の「のび」も考慮する必要があるだろうが、 今回は「のび」は無視して考える。

竹野茂治@新潟工科大学
2013年11月5日