すべての で定義されている関数 が 十分滑らか (例えば 級) であり、 となる は しか持たず、 そこで が極大 (極小) となる場合、 は最大値 (最小値) となる。
証明
極小、最小の方は同様に示されるので、極大、最大の方のみを示す。 を超える値があったとして、すなわち、 ある で となったとして矛盾を導くことにする。 また、 の場合も同様であるので、以後 であるとして考える。
で は極大となるので、 の十分近くの では となっているはずなので、
1 変数関数の場合、極大値 よりも大きい値 がある場合、 から までは よりも値が一旦下がってから に上がらなければならず、 よって減少から増加に転ずる折り返し点があるはずで、 そこで となってしまう (証明の がその折り返し点に相当する) から、 となる点が一つしかなければそれは起こり得ない。 よって極大が最大であることがちゃんと言えるのである。
竹野茂治@新潟工科大学