5 最後に

この曲率半径や曲率の概念は、3 次元曲線、 さらに $n$ 次元空間の曲線にまで拡張されていて、 工学向けのベクトル解析の教科書などにもよく取り上げられている。

しかし、ベクトル解析の先の方では実際にそれを利用することはほとんどないし、 むしろ 2 次元平面内の曲率半径の方が工学的な応用という点では重要なのでは、 と思い本稿では 2 次元に限って紹介した。

3 次元の空間曲線の曲率等に興味があれば、 ベクトル解析の本を参照するといいだろう。

竹野茂治@新潟工科大学
2009年3月3日