3 結果から考える方法

(2) であることを示す別の方法として、 y/ex (= ye-x ) が定数であることを示す、というものもある。 この商を微分してみると、

$\displaystyle \left(\vphantom{\frac{y}{e^x}}\right.$$\displaystyle {\frac{{y}}{{e^x}}}$$\displaystyle \left.\vphantom{\frac{y}{e^x}}\right){^\prime}$ = $\displaystyle {\frac{{y'e^x-y(e^x)'}}{{(e^x)^2}}}$ = $\displaystyle {\frac{{y'e^x-ye^x}}{{(e^x)^2}}}$ = $\displaystyle {\frac{{y'-y}}{{e^x}}}$

となるが、y が (1) を満たしていればこの式は 0 になる。 なお、商の微分を使う代わりに、積に直して、

$\displaystyle \left(\vphantom{\frac{y}{e^x}}\right.$$\displaystyle {\frac{{y}}{{e^x}}}$$\displaystyle \left.\vphantom{\frac{y}{e^x}}\right){^\prime}$ = (ye-x)' = y'e-x + y(e-x)' = y'e-x + y(- e-x) = (y' - y)e-x

とする方法もある。

いずれにせよ、導関数が 0 になるので、 (3) により y/ex が定数となり、 よって (2) が得られることになる。

この方法の方が 2 節の方法よりもシンプルであるし、 例えば次のように発展したもの:

「微分したものが元の関数の定数倍、すなわち y' = ay となるものは何か」
もこの方法ならばすぐに解ける。

(eax)' = aeax であるので、 その解は y = Ceax であることが想像されるが、

$\displaystyle \left(\vphantom{\frac{y}{e^{ax}}}\right.$$\displaystyle {\frac{{y}}{{e^{ax}}}}$$\displaystyle \left.\vphantom{\frac{y}{e^{ax}}}\right){^\prime}$ = (ye-ax)' = y'e-ax + y(- ae-ax) = (y' - ay)e-ax = 0

となるので、確かに y/eax = C となり、 y = Ceax が言える。

竹野茂治@新潟工科大学
2008年7月6日