以外の front は、その速度の絶対値は 以下なので、
隣の front との間隔が より大であれば
つまり、上の作業によりできる新たな 衝突点 () は、 この順で に続く衝突点で、 この間に他の front の衝突時刻が入りこんでくることはない。
これで、 の間で他の front とも ぶつからないように !(T2) を解消できたことになる。 そして、これらの操作では、今回速度を変更した front はすべて の間で他の front と衝突し、 そこから新たな、速度変更を行う前の front が発生するので、 速度変更はこの までで終わっている。 よって からその次の衝突までの front は すべて速度変更を行う前の front であり、 当然 !(T4) は起こらない。 これで、 から (の次の衝突時刻の手前) までは !(T4) が起こらないように !(T2) が解消できたことになる。
あとは 6.4 節、6.5 節 の操作を衝突時刻で !(T1), !(T2) が起こる度に行えばよい。 前節の解消と本節の解消を繰り返していけばよい。 その作業が高々有限で終わることは、a priori に保証されていたので、 これにより近似解がすべての に対して大域的に作られることになる。
竹野茂治@新潟工科大学