UNIX は、MS-Windows や携帯、スマホで使われている OS (iOS や Android) などとは別の OS (オペレーティングシステム) の 1 つです。 ただし、UNIX は一つの概念のようなものなので、 1 つとはいっても UNIX 系の OS は Linux, FreeBSD/NetBSD/OpenBSD, Solaris, AIX, HP-UX など、色々あります。 フリーのものもあるし、市販のものもあります。
UNIX は、以前はワークステーションという、
パソコンより 1 クラス上のコンピュータに良く使われていたものですが、
最近は Linux, FreeBSD のようにパソコンで動く UNIX もあれば、
1 ボードコンピュータのような小さいコンピュータで動く UNIX もあります。
(09/23 2000: shige; 02/26 2020 修正: shige)
最近、UNIX の新しい本はあまり出版されていないようです。 少し古いですが、例えば次のようなものがあります。
あとは、Web 上の資料、Linux 向けの雑誌や Web 上の資料などでしょうか
(Linux も Unix の一種です)。
(01/08 2001: shige; 02/20 2020 修正: shige)
難しいですね。色々あると思います。 「研究室で UNIX を勉強すること」に関する私の意見を書きますが、 多分それぞれに真っ当な反論もあるのではないかと思います。
勉強しなくても使える OS というのは、 それはそれですばらしいことだと思います。
逆に UNIX の勉強はちょっと面倒ですので、 ちゃんと使えるようになるには時間をかえて勉強する必要があります。 一旦社会に出たら最初から UNIX を勉強するのは少ししんどいでしょう。
MS-Windows のパソコンやスマホなどは、 10 年前とはだいぶ変わっていたりなかったりしたものです。 つまり、今ある MS-Windows やスマホの解説書は 10 年後には全然役に立たない可能性があります。
一方、UNIX の歴史はもうちょっと古く、 新しいことが開発されているということはそんなになく、 昔の解説書が現在でも役に立ちます。
また、MS-Windows やスマホのように何でもやってくれて便利な OS、 そしてコンピュータの中身が見えにくい OS とは違い、 UNIX では何でも自分でやらないといけないので、 逆に UNIX では自然とコンピュータの基礎概念が勉強できます。
もちろん、UNIX だって 10 年後にはなくなっているかもしれませんが、 大学はすぐに役に立たなくなることを勉強するのではなく、 むしろその基礎を学び変化に柔軟に対応できることを目標にするので、 UNIX の方がそういう目的には合っているような気がします。
以上の性質は、単に UNIX が使いにくい、古くさいものだということを 意味しているようにも見えますので、それが現在社会で使われていなければ UNIX を勉強する意味は少ないことになるわけですが、 実際には UNIX は色んな所で使われています。 例えばインターネットのバックボーンでは UNIX が使われることが 多いようですし、研究、数値計算などでも古くから UNIX が使われています。 よって UNIX を知ることは、他の人が持ってない資格を持っているような ものだとも言えるでしょう (言いすぎかな ?)。
UNIX の方が MS-Windows より使い勝手が良いと思う部分もあります。 例えば、定型処理を、小さいプログラム (スクリプト) を書いたり 小さいソフトを組み合わせて処理するのが UNIX は得意です。 プログラムを書ける人にとっては、こういう環境は使いやすいと思いますし、 その環境に慣れることはいいことだと思います。
UNIX の利点などは他にも色々ありますし、
OS のソースすら見れる UNIX もありますので、
勉強しようと思ったらとことんまで勉強できます。
けれど、一般的な人が単にコンピュータを使いたい、という場合、
UNIX を使った方がいいとはもちろん私も思いませんし、
UNIX にしろ MS-Windows にしろあくまで OS なので、
最終的にはその上で何をするかということの方が大事だと思います。
(01/25 2002: shige; 02/26 2020 修正: shige)
いくつか方法があります。
一番安定して使えるのはこれでしょうか。 Linux のインストールパッケージ色々あります。 以前は、インストール本などもでていましたが、最近はほとんど見ません。
ただ、インストールにうまくいかずにつまづくことも多いですし、 下手をすると、元々入っている MS-Windows が立ち上がらなくなってしまうこともあります。
プロバイダのサーバ上で自分のホームページを構成する場合 このようなことを行なうことも多いようです。
ただし、十分に使うのは難しいかもしれません。
Cygwin は、色んな UNIX のソフトを MS-Windows に移植した物です。 UNIX 上で行なう作業を MS-Windows 上で行なうこともある程度できるようにはなっています。
ただ、構築に多少の苦労は伴うようですし、 もちろん完全に全ての UNIX のソフトが使えるわけではありません。
これも、 Ubuntu, KNOPPIX, Vine, Debian などのいくつかの Linux が USB に OS イメージをインストールできるようです。 DVD にインストールして使えるようなものもあるようです。
今は USB メモリも大きくなりましたから、
最後の形が一番無難でしょうか。
なお私は Linux は使っていませんので、
実は Linux のことは良く知りません。
(02/06 2002: shige; 02/26 2020 修正: shige)
UNIX 系の雑誌はだいぶ少なくなってしまいました。 現在 (02/26 2020) 大学図書館には、以下のものが入っているようです。
また、雑誌ではありませんが、
Unix に関する教育ビデオ/DVD (Linux 入門、Linux 応用、Turbolinux Server)
も置いてあるようです。
(04/15 2002: shige; 02/26 2020 修正: shige)
現在 (02/26 2020) は多分ないと思います。
必要なら作ったらどうでしょう。
(05/20 2002: shige; 02/26 2020 修正: shige)
まず、
「Q 3.6. MS-Windows のパソコンで UNIX を使いたいのですが」
を参照してみてください。
少し情報が古いですが、
「UNIX に関する QandA」の 4 節 も参考になるかもしれません。
(07/03 2002: shige; 06/17 2010 修正: shige)
だいたい私は、計算機実習室のおさがりの、 Windows の OS でいうと 2 世代前くらいのパソコンを使うことが多いです。 例えば現在 (02/26 2020) は Windows XP が動いていた PC を使っていますが、 実はそれなりにまともに使えています。一般的に、同じマシンでも、 Unix だと MS-Windows よりもだいぶ軽く使えます。
最近の Linux はやや重くなっているようですが、 それは X の上のデスクトップ環境が重いのであって、 軽いウィンドウマネージャ (例えば私は fvwm) にすれば 全く問題ありません。 実際、パソコン用の UNIX は古いパソコンの再生のために 選択されることもあるくらいです。
ただし、大きなソフトのコンパイルや、
LibreOffice, Firefox などの大きなソフトウェアの動作はそれなりに重いです。
しかし、私はオフィス系のソフトは基本的には使わず、
Unix ではテキスト処理がほとんどなので、
普段の作業で重いと感じることはほとんどありません。
(07/03 2002: shige; 02/26 2020 修正: shige)