84.3.6 Smooth

gnuplot は、データの補間と近似を行う汎用的なルーチンをいくつか持っ ています。これ smooth オプションの中にグループ化されています。より 洗練されたデータ処理をしたければ、外部においてデータの前処理をするか、 または適切なモデルで fit を使うのがいいでしょう。

書式:

     smooth {unique | frequency | fnormal | cumulative | cnormal | bins
                    | kdensity {bandwidth}
                    | csplines | acsplines | mcsplines | bezier | sbezier
                    | unwrap}

unique, frequency, fnormal, cumulatie, cnormal は、x 座標に 関してデータをソートし、そしてその x の値に対する分布のある種の様子を 描画します。

spline 系、Bezeir 系のオプションは、データの端と端を結ぶ連続曲線の係数 を決定します。この曲線は関数グラフと同じ方法、すなわちその値を x 座標 に沿う同じ幅の区間ごとに選び (以下参照: set samples (p. [*]))、それらの点を 線分でつなぐことで描画します。データ集合が空行や未定義値で切られてい る場合、切られていないそれぞれの部分を別々の連続曲線としてつなぎます。 これらの別々につないだ部分同士は、曲線として切れたり、不連続になった りするかもしれません。

unwrap は、データがπより大きなジャンプをしないように、2πの整数倍を 加える操作をします。

もし autoscale の状態であれば、軸の範囲は元のデータからではなく、そ こから作られる最終的な曲線に対して計算されます。

もし autoscale の状態でなく、かつスプライン曲線を生成する場合、その スプライン曲線の標本化は、入力データを含むような x の範囲と、 set xrange で定義される固定した横座標の範囲の共通部分の上で行なわれ ます。

要求する平滑化オプションを適用するにはデータの点数が少なすぎる場合は、 エラーメッセージが表示されます。

smooth オプションは、関数の描画のときには無視されます。


Subsections
竹野茂治@新潟工科大学
2019-05-30