書式:
plot '<file_name>' {binary <binary list>} {{nonuniform} matrix} {index <index list> | index "<name>"} {every <every list>} {skip <number-of-lines>} {using <using list>} {smooth <option>} {bins <options>} {volatile} {noautoscale}
修正子の binary, index, every, skip, using, bins, smooth は、それぞれに分けて説明します。簡単に言うと、binary はデータ列をバ イナリファイルから取得できるようにし、index はマルチデータ集合ファイ ルからどのデータ集合を表示するのかを選び、every が、一つのデータ集合 からどの点を表示するのかを選び、using は一行からどの列を解釈するのか を決定し、そして smooth が、単純な補間と近似を行います。bins は個 々の入力点を x に沿う等幅の区間に仕分け、各区間に一つだけの累積値を描 画します。
splot もよく似た書式を使いますが、smooth オプションはサポートして いません。
キーワード noautoscale は、自動的に軸の範囲が決定される機能が有効で ある場合に、この描画を構成するデータ点については、それを無視させる (自 動縮尺機能の計算対象から外す) ようにします。
テキストデータファイル:
データファイルは、一行につき少なくとも一つのデータ点を含む必要がありま す (using は一行から一つのデータポイントを選ぶことができます)。# (VMS では !) で始まる行は、コメントとして扱われ、無視されます。各デ ータ点は、(x,y) の組を表します。エラーバー、または折れ線表示付エラーバ ーの plot では (以下参照: errorbars (95.24), errorlines (84.5))、各データ点は、 (x,y,ydelta), (x,y,ylow,yhigh), (x,y,xdelta), (x,y,xlow,xhigh), (x,y,xlow,xhigh,ylow,yhigh) のいずれかを意味します。
どんな場合でも、書式の指定子が using オプションによって与えられてい
なければ、データファイルの各行の数字は、ホワイトスペース (一つまたは複
数の空白かタブ) によって区切られている必要があります。このホワイトスペ
ースは、各行を列の項目に区切ります。ただし、二重引用符で囲まれたホワイ
トスペースは列の勘定では無視され、よって次のようなデータ行は 3 列、と
見なされます:
1.0 "second column" 3.0
データは、指数部に e, E の文字をつけた指数表記で書かれていても構いませ ん。コマンド set datafile fortran が有効な場合は、fortran の指数指定 子 d, D, q, Q も使えます。
必要であるのはただ一つの列 (y の値) のみです。もし x の値が省略された ら、gnuplot はそれを 0 で始まる整数値として用意します。
データファイルにおいて、ブランク行 (空白と改行、復帰以外に文字を含まない行) は重要です。
1 行のブランク行は、plot に不連続を指示します; ブランク行によって区 切られた点は線で結ばれることはありません (line style で書かれている場 合には)。
2 行のブランク行は、別々のデータ集合間の区切りを示します。以下参照:index (84.3.4)。
もし autoscale の状態であれば (以下参照: set autoscale (95.3))、軸は全ての データポイントを含むように自動的に引き伸ばされて、目盛りが書かれる状態 ならば全ての目盛りがマークされます。これは、2 つの結果を引き起こします: i) splot では、曲面の角は底面の角に一致していないことがあります。こ の場合、縦の線は書かれることはありません。ii) 2 種類の軸での、同じ x の範囲のデータの表示の際、もし x2 の軸に対する目盛りが書かれていない場 合は、x 座標があっていないことがあります。これは x 軸 (x1) は全ての目 盛りにまで自動的に引き延ばされるのに対し、x2 軸はそうではないからです。 次の例でその問題を見ることができます:
reset; plot '-', '-' axes x2y1 1 1 19 19 e 1 1 19 19 e
これを避けるには、set autoscale コマンドの fixmin/fixmax オプシ ョンを使うことができます。これは、次の目盛りの刻みに合うように軸の範囲 を自動的に拡張する機能を無効にします。
ラベルの座標と文字列もデータファイルから読み込むことができます (以下参照: labels (47))。