は、 のうち 回目が表で終わっているものに対する和で、 それをさらに以下のように分割する。
各 の最初の 回は、表で終わる 回の任意の並びだから 丁度 と同じ状況で、 その後賭け 1 回分 (確率は ) だけを その中のすべての事象に追加することになる。 に含まれる事象の確率の総和は ( 回目が表で 回目までは任意) なので、 結局 に対応する の部分の和は
(2)
に対し、 を考えると、 (2) より
(3)
は、 に 回目が裏のものを追加すればよいが、 その追加分は , の 回目を裏にしたものだから、 賭けの回数は同じで確率だけが最後の 1 回分変わる。よって、
(4)
なお、上では「最後に」1 回追加する形で漸化式を考えたのでだいぶ複雑になったが、 「先頭に」1 回追加すると考えればむしろやさしくなる。 1 回目に裏が出れば、参加回数はその後の 回の参加回数と同じで、 1 回目に表が出れば、参加回数は 1 回増えることになるので、 と の差は となり、 よって (1) より (4) が得られることになる。
竹野茂治@新潟工科大学