1 回投げて 1 度の賭けが終わる場合もあるし、 10 回投げてやっと 1 度の賭けが終わる場合もある。 しかし、実際に行える時間は「賭けの回数」というよりも、 「投げる回数」の方だろうから、 例えば賭けを続けてやることにし、 10 円玉を = 1000 回連続して投げたとして、 その結果いくら位もらえることになるかを考えてみる。
この場合は、参加料 = 1 万円も毎度の賭けで支払うことになるので、 それを賭けの回数分引かなければいけないことに注意する。 また、丁度 回目で賭けが終わらない場合もあるが、 その場合は賭けの参加料は払うが賞金は貰えない、 と考えることにする。
例えば、 で (ウ、オ、オ、ウ) (「ウ」=裏、「オ」=表) となった場合は、 1 回目の賭けでは 20 円、2 回目は 10 円の賞金がもらえ、 3 回目は終了していないので賞金はなし、 参加料は 3 回分払うので、結局 円の収入ということになる。
今、例として の場合を、最後に結果が確定した賭けまでに投げた回数で
表 1 に分類してみる。
表がでる確率は 、賞金は 円、
賭けの参加料は 1 回 円とする。
に対する収入の期待値を とし、 賞金の期待値を 、参加料の期待値を とする。 また、, , のうち、 最後が表で丁度終わっているもの (表 1 でいえば回数が 3 の 4 通り) の期待値部分をそれぞれ , , とする。
この場合、 , で、 の場合は表 1 より
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竹野茂治@新潟工科大学