A 列の配分によって、何が起こるかを考えてみる。
例えば、 のものを 1 回配分してみる。
もう 1 回これを配分すると、次のようになる:
このように考えると、 「 回配分した後では、 A 列には最高 個の増加列のブロック、 (すなわち 箇所の減少箇所) ができることになる」、 ということがわかる。これは言いかえれば、 「 回の手順では 個の増加列ブロックしか作られない」、 ということも言えるから、結局次が言えることになる。
A 列の最終列に含まれる増加列のブロック数が () 個以上ならば、 少なくとも 回の手順が必要。
の場合は、この () を () で置きかえれば
同じことが言える。
また、容易に次も言える。
のとき、 少なくとも 回の手順が必要となる B 列の初期配列が存在する。
証明
これは、丁度逆順の B 列の初期配置 ,,...,3,2,1 が それに相当する。 この B 列の初期配置に対しては、A 列の最終配置も丁度逆順の ,,...,3,2,1 なので、 増加列のブロックは 個あることになる。 仮定より だから命題 1 より 少なくとも 回の手順が必要。